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難治性頚椎症性神経根症に対する手術

頚椎症性神経根症は保存的治療で60〜90%の患者さんが軽快する疾患です。

保存的治療に抵抗性の神経根症の患者さんには、一般的にはACDFが行われ、ある程度有効な症例が多いと思われます。

しかしながら、脊椎医療をしていると、以下のような難治性の症例に遭遇します。

① 頚部神経根症にACDFを施行したが、症状が改善しない症例

② 頚髄症に対してACDFを施行後、その椎間で神経根症を発症し、遷延する症例

③ プレート併用のACDFを施行し、数年後に隣接椎間に神経根症を発症した症例

④ 頚髄症などに対して椎弓形成術を施行後、神経根症を発症し、遷延する症例

⑤ 頚部神経根症に前方または後方椎間孔拡大術を施行したが、症状が改善しない、

 または軽快後再発した症例

これらの症例は、いずれも再手術が困難です。保存的治療が効かないと、次第に患者さんの中で「手術したのに…」という不信感が生じてくることもあります。

志匠会では、これらの難治例に対して、MacFを積極的に施行しています。

以下、実例画像を提示します。

症例1

【術前】

左C6頚椎症性神経根症に対してACDFを施行されたが、改善しなかった難治例です。

固定は完成しています。下図のように左C5/6MacFを施行し、軽快しました。

【術後】

ケージやプレート、人工椎間板が存在していても、transuncal approachは可能です。

症例2

【術前】

C2-7椎弓形成術後、左C7神経根症を発症した症例です。左C5/6/7椎間孔狭窄を認めます。下図のように左C6/7MacFを施行し、軽快しました。

【術後】

経椎体アプローチによる前方椎間孔拡大術や、内視鏡下の後方椎間孔拡大術は、神経根近位の圧迫には有効ですが、神経根遠位まで圧迫されている症例では除圧不十分になりがちです。これらの症例に対してもtransuncal approach のMacFによって椎間孔全長に渡って除圧し、効果を上げています。

症例3

一方で、多椎間の脊髄神経根症に対する術式も、悩みどころかと思われます。

下図のような症例では、どうされますか?

頚髄症と左神経根症の患者さんです。OPLL、骨棘、椎間板ヘルニア、黄色靭帯肥厚などを認めます。通常ならば椎弓形成術と後方からの椎間孔拡大でしょうか?
志匠会では、この症例に椎弓形成術とMacFの前後同時手術を施行し、頚髄症、神経根症ともに改善傾向です。

術後のCTです。

前述の①〜⑤のいずれかに該当する難治性頚椎症性神経根症の患者さんや、脊髄神経根症の患者さんを、是非志匠会にご紹介下さい。

手術見学も随時受け付けております。
(文責:MacF担当 土屋)