首(頚)の手術は怖くない?
掲載日 : 2025/08/04
~不安なあなたへ伝えたいこと~
「首の手術」と聞くと、「大丈夫だろうか?」「手足が動かなくなったら…」と不安になる方が多いのではないでしょうか。
確かに首(頚椎)は、脳から全身へつながる神経の通り道であり、非常にデリケートな場所です。ですが、だからこそ専門医による安全な手術体制が確立されている分野でもあります。
◆手術が必要になる首の病気とは?
首に異常があると、肩や腕の痛み、しびれ、細かい動作がしづらい、歩きにくいなどの症状が出てくることがあります。代表的な病気には次のようなものがあります:
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 頚椎症性脊髄症
- 後縦靭帯骨化症(OPLL)
- 頚椎症性神経根症 など
これらは放置して進行すると、物が握れない、歩けなくなる、排尿・排便が難しくなるなどの重い障害につながる可能性があります。
◆実は怖くない? 現代の首の手術事情
最近の首の手術は、顕微鏡や内視鏡、ナビゲーションシステムを使い、神経を守りながら、最小限の負担で行うことが主流です。以下のような特徴があります:
- 全身麻酔で痛みを感じない
- 出血が少ない手術方法が増えている
- 手術時間は1~3時間程度が一般的
- 術後当日~3日で歩行が可能な場合も
そして何より大切なのは、経験豊富な脊椎専門医が担当すること。手術が必要かどうかも含め、しっかりと診断し、患者さんに合った治療法を提案してくれます。
◆手術を受けた方の声
「手術前は箸も持てないほど手がしびれていましたが、術後すぐにしびれが取れて感動しました」
「怖かったけれど、先生の説明が丁寧で安心できました。今はまた普通に歩けるようになりました」など
手術に踏み切るのは簡単ではありません。でも、手術によって生活の質(QOL)が大きく改善するケースは多いのです。
◆「手術=最後の手段」ではありません
実は、早めに専門医を受診することが“手術を避ける”ための第一歩です。進行する前なら、リハビリや薬、注射などの保存的治療だけで済むことも少なくありません。
逆に、「怖いから」と先延ばしにしてしまうと、症状が進行してからの手術は難易度が上がることもあります。
~脊椎専門病院ならではの安心~
当院では、首の症状に特化した脊椎外科専門医が在籍しており、
・詳しい画像診断(MRI・CT)
・日本トップクラスの手術実績
・手術ナビゲーション(Oアーム)などの先端技術
・丁寧な説明と治療方針の相談
・必要最小限の低侵襲手術(体に優しい方法)
などを組み合わせて、**「不安を取り除く医療」**を心がけています。