頚椎症 手術 Q&A
掲載日 : 2025/11/14
頚椎症の手術に関するよくある質問(FAQ)】
― 品川志匠会病院 脊椎手術専門外科 ―
Q1. 頚椎症とはどのような病気ですか?
- 頚椎症(けいついしょう)は、加齢や姿勢の悪化により首の骨(頚椎)や椎間板、靭帯が変形し、神経や脊髄を圧迫することで、首の痛みや手足のしびれ、筋力低下などを引き起こす疾患です。
症状が進行すると、頚椎症性脊髄症や頚椎症性神経根症と呼ばれる状態になり、歩行障害や手の細かい動作のしづらさが出てくることもあります。
Q2. どんな場合に手術が必要になりますか?
- 以下のような症状が見られる場合、手術が検討されます。
- しびれや筋力低下が進行している
- 歩行時のふらつきや転倒が増えている
- 排尿・排便の異常が出ている
- 保存療法(薬やリハビリ)を続けても改善しない
手術は、圧迫された神経や脊髄を安全に解放し、症状の進行を防ぐことが目的です。
Q3. 品川志匠会病院ではどのような手術を行っていますか?
- 当院では、症状やMRI画像の結果をもとに、以下のような術式を選択しています。
- 前方除圧固定術(ACDF):首の前側からアプローチし、神経の圧迫を取り除き固定する方法
- 頚椎椎弓形成術:後方から脊柱管を広げ、脊髄の圧迫を解除する方法
- 人工椎間板置換術:椎間板を人工椎間板に置き換え、可動性を保ちながら除圧する方法
すべての手術において、顕微鏡やナビゲーションシステムを活用した低侵襲(身体への負担が少ない)手術を実施しています。
Q4. 手術後はどのくらいで回復しますか?
- 手術内容や個人差によりますが、入院期間はおおよそ1〜2週間程度です。
多くの方が術後翌日~1日で歩行を開始し、リハビリを行いながら回復を目指します。
しびれや筋力低下は徐々に改善していきますが、完全に回復するまでには時間がかかる場合もあります。
また、再発防止のために姿勢指導や生活習慣の見直しも重要です。
Q5. 手術は安全ですか?
- 品川志匠会病院では、**日本整形外科学会認定「脊椎脊髄病医」「脊椎外科指導医」**による専門医師が、安全性を最優先に手術を行っています。
最新の医療機器を用いた精密なナビゲーションを使用した手術や顕微鏡や内視鏡などにより、リスクを最小限に抑え、正確な操作を心がけております。
Q6. 手術をしないで治ることもありますか?
- 軽症の場合は、薬物療法・理学療法・神経ブロックなどの保存的治療で症状が改善することもありますが圧迫が消滅することは難しいです。
しかし、神経障害が進行している場合には、手術以外での改善は難しいことがあります。
早期に正確な診断を受け、適切な治療方法を選択することが大切です。
Q7. 手術後の生活で気をつけることはありますか?
- 姿勢の悪化や無理な動作は再発の原因になります。
術後は、医師やリハビリスタッフの指導のもとで、正しい姿勢や首への負担を減らす生活を心がけてください。
デスクワーク中心の方は、モニター位置や椅子の高さを調整するなど環境改善も効果的です。
Q8. 頚椎症の相談はどこで受けられますか?
- 首や肩の痛み、手のしびれ、歩行時の違和感などがある方は、早めに脊椎手術の専門医に相談することをおすすめします。
品川志匠会病院では、初診時から脊椎専門医が診断を行い、保存療法から手術まで一貫した治療体制を整えています。
【まとめ】
頚椎症は、早期発見と適切な治療が重要です。
放置すると症状が進行して回復が難しくなることもあるため、首の違和感を感じたら早めの受診をおすすめします。
品川志匠会病院では、脊椎専門チームが最新の医療技術で治療にあたっています。
