脊椎破裂骨折

脊椎破裂骨折について

脊椎破裂骨折とは

椎体が上下から力を加えることにより潰れたように骨折を起こしたもので、原因は骨粗鬆症により骨がもろくなったり骨の腫瘍により弱くなった骨に強い衝撃を受けることにより起きます。圧迫骨折をさらにひどくした状態で脊柱管の壁が破壊された状態のことを言います。

症状について

主に中~下部胸椎から腰椎にかけての椎体が多く、骨折の状態にもよりますが明らかに身長が低くなる、特に脊髄に対して干渉する事が多く強い痛みで、体を動かすことが困難になったり神経症状が出る、場所によっては脊髄損傷や排尿障害を起こす場合もあります。

治療方法

特に状態が軽い場合はコルセットや薬などで経過観察する事があります。痛みが強く神経症状も発生する事が多いので早期に手術にて改善する事になります。破裂している椎体の上下の椎体(1~2椎体)を後方より医療用スクリューとロッドと呼ばれる金属棒(主にチタン製)で固定することにより破裂している椎体への圧力を無くしてあげて必要に応じて後ろの骨を削って脊髄の圧迫を無くす手術を行います。

いずれにしても全ての症状・病態に対して万能な術式は無いのが現状で、検査をして様々な症状・病態により的確な術式を行う事が必要となります。

脊椎破裂骨折に
用いられる術式